犬童一心さんのインスタグラム写真 - (犬童一心Instagram)「【7日間ブックカバーチャレンジ】 #bookcoverchallenge  御殿場の家に置かれた、本の中から、お風呂でいつも読んでいるものを紹介している。  昨日は、4月26日、良い風呂の日だったので、 御殿場の風呂で最も読まれてきた、風呂読みベストワンの登場。 名脚本家橋本忍氏の「複眼の映像」。 橋本さんとは、一度山田洋次監督に呼んでいただき、喫茶店で長時間お話しさせていただいたことがある。あの山田洋次を「やまちゃん、やまちゃん」と呼び、今の後期高齢者向けの政策に怒り出し、当時すでに80を過ぎていた山田監督に向かって「まあ、まだやまちゃんには、関係ないけどさあ」と言い放った。  四時間以上話していたと思うが、ほとんど橋本さんが話しっぱなしだった。 砂の器、を書くために山田洋次と橋本忍が旅に出て、「この話は無理だ」と言い続ける橋本さんを山田さんがなんとかなだめすかして脚本作りを続けるあたりは、もう完成している名作なのに、サスペンス満点の面白さだった。 橋本さんが、突然これはいけると言い出す時の二人の名調子に酔った。  帰りのタクシーに乗った橋本さんを見送った後、一緒にいた黒澤明監督のスクリプター、野上照代さんが「あの人、また言うだけ言って帰っちゃったよ」とポツリと言っていました。この時、黒澤組の複数体制での脚本作りの話も聞かせていただいたのだが、その話は「複眼の映像」にも出てくる。 お会いした時の橋本さんにはもっと、とてつもなく面白い話もあるが、長くなるので書かない。  複眼の映像は、一度読むと、どのページから読んでも、そのエピソードの面白さと、人間観察のクールな眼差し、黒澤明という最高に面白い登場人物のせいで全く飽きない。 そして、読んでいて思うのだが、豊かであるというより、いい意味で橋本忍は本来的に何かが人として大きく欠けていると思わされる。それは暖かな人間味、情緒、オプティミズムのようなものか。欠けてあることが普通の状態なのだ。欠けているところから見た容赦ない人間観察(特に黒澤明への眼差し)がこの本を面白いものにしている。そしてそれは、橋本シナリオの面白さでもあると思った。 (フィギュアは「椿三十郎」の名場面です。橋本さんは書いてません。  菊島隆三、小国英雄の二人が書いてます。) −−−−−−−−−−−−−−−−− 7日間のブックカバーチャレンジとは、 読書文化の普及に貢献するための企画です。 参加方法は、 「1日1回、7日間に渡って好きな本を紹介する。」 本についての説明は無しで、表紙だけの画像をアップし(ストーリーでもok)、それを毎日1人の友達へ繋げていく企画です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−」4月28日 15時25分 - isshininudo

犬童一心のインスタグラム(isshininudo) - 4月28日 15時25分


【7日間ブックカバーチャレンジ】 #bookcoverchallenge
御殿場の家に置かれた、本の中から、お風呂でいつも読んでいるものを紹介している。
昨日は、4月26日、良い風呂の日だったので、
御殿場の風呂で最も読まれてきた、風呂読みベストワンの登場。
名脚本家橋本忍氏の「複眼の映像」。 橋本さんとは、一度山田洋次監督に呼んでいただき、喫茶店で長時間お話しさせていただいたことがある。あの山田洋次を「やまちゃん、やまちゃん」と呼び、今の後期高齢者向けの政策に怒り出し、当時すでに80を過ぎていた山田監督に向かって「まあ、まだやまちゃんには、関係ないけどさあ」と言い放った。
四時間以上話していたと思うが、ほとんど橋本さんが話しっぱなしだった。
砂の器、を書くために山田洋次と橋本忍が旅に出て、「この話は無理だ」と言い続ける橋本さんを山田さんがなんとかなだめすかして脚本作りを続けるあたりは、もう完成している名作なのに、サスペンス満点の面白さだった。
橋本さんが、突然これはいけると言い出す時の二人の名調子に酔った。
帰りのタクシーに乗った橋本さんを見送った後、一緒にいた黒澤明監督のスクリプター、野上照代さんが「あの人、また言うだけ言って帰っちゃったよ」とポツリと言っていました。この時、黒澤組の複数体制での脚本作りの話も聞かせていただいたのだが、その話は「複眼の映像」にも出てくる。
お会いした時の橋本さんにはもっと、とてつもなく面白い話もあるが、長くなるので書かない。
複眼の映像は、一度読むと、どのページから読んでも、そのエピソードの面白さと、人間観察のクールな眼差し、黒澤明という最高に面白い登場人物のせいで全く飽きない。
そして、読んでいて思うのだが、豊かであるというより、いい意味で橋本忍は本来的に何かが人として大きく欠けていると思わされる。それは暖かな人間味、情緒、オプティミズムのようなものか。欠けてあることが普通の状態なのだ。欠けているところから見た容赦ない人間観察(特に黒澤明への眼差し)がこの本を面白いものにしている。そしてそれは、橋本シナリオの面白さでもあると思った。
(フィギュアは「椿三十郎」の名場面です。橋本さんは書いてません。  菊島隆三、小国英雄の二人が書いてます。)
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7日間のブックカバーチャレンジとは、
読書文化の普及に貢献するための企画です。
参加方法は、
「1日1回、7日間に渡って好きな本を紹介する。」
本についての説明は無しで、表紙だけの画像をアップし(ストーリーでもok)、それを毎日1人の友達へ繋げていく企画です。
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2020/4/28

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