テレビ朝日「世界の街道をゆく」のインスタグラム(tvasahi_kaidou) - 11月16日 12時28分

中国・東北部。黒龍江の支流・牡丹江の畔に川の名を冠した町があります。森林からの木材や鉱物の集積地として、発展してきた町です。小雪が舞い始めた大通りをゆけば、行き交う人々が足を止める屋台がありました。湧き上がる湯気が温もりを与えてくれます。ホクホクの焼き芋でした。こちらは茹でトウモロコシ。街角で暖を取るには欠かせない食べ物です。
元気な若者が、冷え込む夜には最高の料理があると勧めてくれたのが、『森の狼が好む羊の太腿の烤り肉』という名の店です。その名の通り、重さ2.5キロの骨付き肉を炭火で焼いて食べる名物料理です。羊料理は10世紀から12世紀にかけて、この一帯に遼という帝国を築いたモンゴル系の遊牧民・契丹族から伝わったといいます。
炭火を囲み、友と語り合い、じっくり時間をかけて食べ尽くすと、気分はまさに狼。これが有れば冬の夜も楽しく過ごせると、男性が満足顔で語ります。

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