大原海輝のインスタグラム(umichan1015) - 1月19日 23時49分

咀嚼。

僕はただ見下しているわけではなく。自分の居場所を確認する作業だ。

高層ビルから夜の深夜高速を呆然と見つめる。
ああ、まるで血液のようだ。上下に行き交う赤と白を目で追う。不規則に混じり合う様を見て、僕はその一部になるのかと思い嫌気がさした。

ため息混じりでエレベーターに乗り、鏡に映る自分を咀嚼する。
いまだにその一部になり切れていない姿に安堵しつつもタクシーに乗る。

日本交通の吉井さんは律儀に扉を開け名前を伝える。いつも通りのコースに間違いはないと伝え窓ガラスに頭を埋めた。冷たい。年が明けたばかりの東京は、芯まで染める。そうやって僕はその一部になるんだ。

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