Joeのインスタグラム(joe_tokyodandy) - 5月21日 17時56分

......
学生の頃よくここにいた気がする
空気の悪い彼の家に
厳密に言うと彼の部屋だ
両親には申し訳ないが
トイレも酷かった
いや、酷いってもんじゃない
嫌々掃除したこもある
そう簡単に落ちるわけもないしぶとい汚れ
でも居心地はよかった
不思議だ

蘇る記憶

去年の暮れ
連絡もせず突然訪れてみた
その彼の家に
もちろん確証はない
成り行きに任せ
懐かしの道をひたすら歩き
彼の家へ

ふとしたきっかけ

建物は健在のようだ
表札のないポスト
迷わずインターフォンを鳴らすと
あの頃と同じように父親が出てきた
昔なら何も言わず部屋へと通してくれたが
その日は「だれ？」と言わんばかりの表情で
名前を名乗らないと気づいてくれなかった
そりゃーそーだ
父親と顔を合わせるのは約２０年ぶりになるのだから
その上ベレー帽にマスクという完全防備
気づくわけがない

偶然にも彼は家にいた
父親の呼び声で部屋から出てきた彼は驚いた様子だ
第一声の「なに？」に続いて
「どうしたの？」「おまえ連絡くらいしろよ！」
と少し戸惑いを見せながらも玄関先までやってきた
確かになんの前触れもなく訪れるのはいかがなものか
お互いいい大人だしそれぞれ事情もあるのは百も承知
それでも連絡せずにピンポンすることが今回のミッションだった
こっちの勝手な都合で申し訳ない

兎にも角にも

その日会えたことにとても感謝している
たかが３０分、されど３０分
何か話したいことがあって訪れたのだとお思う
けれど、結果受け身に周り彼の話をただただ聞いていた
その日の任務が意味のある発見や偶然を引き寄せる
セレンディピティのような感覚
連絡してたら会えなかったであろう
なぜだかそう感じた
抜き打ちで訪れたことが意味のある行動だったに違いない

REST IN PEACE OLD FRIEND 💔

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