奥井諒さんのインスタグラム写真 - (奥井諒Instagram)「「コウモさん」最初に言っておきます。長くなります。だって思い出が沢山あるから。下手くそな文章やけど、僕とコウモさんのストーリーを読んで欲しい。コウモさんとの出会いは僕がプロになった2012年から。ヴィッセルの時も、アルディージャの時も「河本会」というモノが存在していた。コウモさんが定期的に後輩を食事に連れて行ってくれる会の事で、後輩の間ではその食事会の事を「河本会」と呼んでいた。今でも鮮明に覚えている。ヴィッセルに入って間もない頃、僕の一つ上の先輩の林佳佑君に誘ってもらい、神戸市内の焼肉店で初めて河本会に参加させてもらった。誘ってもらった時の喜びは今でも思い出せる。その時はまだあまりコウモさんと話してなかったので、少し緊張してたけどとても楽しかった。また次の河本会に参加させてもらいたいと思っていたけど、次の河本会はだいぶ先になってしまう。皆さんがご存知の通りコウモさんが夏にアルディージャに期限付き移籍したからだ。 2012年シーズンが終わり、僕は大学時代の恩師や友人、彼女(現在の妻)に会いに東京に行った。アルディージャは天皇杯を勝ち進んでいたのでまだシーズンが続いていた。そこで、思い切ってコウモさんに連絡して大宮駅で下平匠君(ガンバジュニアユースの先輩)と3人で食事をした。会話は余り覚えてないけど、コウモさんが大宮を気に入っている事は感じ取れた。やから、来年は神戸に帰って来ないやろうなと感じた。 2013年シーズン、僕の予想を覆して(皆の予想も僕と同じはず)コウモさんは神戸に帰ってきた。コウモさんとまた同じチームでプレー出来ると思ってめちゃくちゃ喜んだ。理由を聞いたら「何となく」としか答えてくれなかったけど、内に秘めた熱さを感じた。 2013年と2014年の2年間は沢山の河本会に参加させてもらった。コウモさんと話す機会もどんどん増えて嬉しかった。けど、2014年の年末にコウモさんがアルディージャに完全移籍する事を聞いた。この移籍は、僕も含めて皆んなビックリしたと思う。僕はコウモさんらしい決断やなと思った。急遽神戸でコウモさんの送別会が開かれた。急な会にも関わらず沢山の人が集まった。送別会後、家の下まで送って行って別れの挨拶をした時に大泣きしたのを覚えてる。その時は1年後にまた同じチームでプレーするとは想像もしてなかった。ちなみにこの時に交換したユニフォームは今でも部屋に飾っている。 2016年、僕は大宮アルディージャに完全移籍した。アルディージャからオファーを貰った後すぐにコウモさんに連絡して、アルディージャの事、大宮の街の事、沢山聞いた。内容は詳しくは言えないけど、僕の気持ちは決まった。 2016年、僕にとって初めての移籍で最初は少し戸惑う事もあった。大宮に行ってすぐは、金魚の糞の様にコウモさんの後を追いかけていた(笑)。コウモさんの存在は本当に心強かった。(あと翼君も笑笑) すんなりとチームに馴染めた僕は、素晴らしいシーズンを過ごす事が出来た。アルディージャに移籍してからは、キャンプの2人部屋もコウモさんとやったし、二人で食事に行く事も増えた。もっとコウモさんの事をリスペクトする様になったし、コウモさんの凄さも年々感じた。そして、2020年の年明けすぐに清水エスパルスからオファーが届き、僕は移籍を決めた。ちなみにTwitterに載せた写真は、急遽移籍が決まり大宮で最後に2人で食事に行った写真です。僕にとって特別な存在のコウモさんの引退。寂しい訳はない。この文章を書いている間も涙が止まらなかった。けど、コウモさんの事を長年間近で見て、僕なりに沢山学んだ。その経験はかけがえのないモノであり、決して色褪せない。コウモさんから沢山学んだ事を僕の残りのキャリアで生かします。絶対に。最後になりましたが、コウモさん本当に長い現役生活お疲れ様でした。残りの勇姿目に焼き付けます。またゆっくり話しましょう。 #ヴィッセル神戸 #大宮アルディージャ #河本会」10月23日 22時18分