武居詩織のインスタグラム(shioritakesue) - 3月30日 08時48分

大好きな春の地元🌸

増水で流されてしまっていた菜の花たちもたくさん戻ってきていて、土手では青空と桜と菜の花のコントラストが美しかった。ずっと雲雀と鶯が鳴いていて、さながら天国のようだった。
そして濃密な香り。
菜の花を見かけることはあっても香りはすごく控えめなことが多いから、久しぶりに春の香りに貫かれた。
目も鼻も心も体全体で感じる全てが喜びに溢れていた。

何より人が少なくて周りを気にせずゆっくりと自然に溶け込めるところが好き。
時の流れ方も空間も人々の雰囲気も
すべてがゆっくりとあたたかく
別の世界に行ったような心地になれた。

毎年綺麗だったけれど、今回今までの帰省では感じたことのない感覚になり、美しさを増しているのだなと思った。
菜の花も桜も鳥たちも以前よりもいきいきとしていて、そこにある世界の全てが煌めいていた。

旅で素晴らしい景色を見るのも大好きだけれど、それとは違うどこか安心する感覚。
菜の花は植えられているわけでもないから子供たちはその中で駆け回っている。
野花として自然にただそこにあるだけ。
とても綺麗だけれど、町の人にとってはいつもの散歩道。
そこにいる見知らぬ人たちとすれ違いざまに「綺麗ね」と一言二言会話を交わして、また離れ、各々その世界に浸る。
何だか全てがちょうどよかった。
ありのままの美しさが染み渡る。

『見たことがないはずなのにどこか懐かしいです』とメッセージをくれた方が居たけれど、確かに私は地元だけれどそうでなくてもそんな感覚になるかもしれないと思う景色だった。
もしかしたら誰しもの魂の原風景に繋がるような部分があるのかもしれないななんて思ったりしたのでした。

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