枝優花のインスタグラム(edmm32) - 4月30日 17時31分


5月1日発売のBRUTUSにて、ミカエル・アース監督と対談しています。

4月21日よりミカエルの新作映画『午前4時にパリの夜は明ける』が公開になりました。

彼の最初の作品『アマンダと僕』をTIFFで観て感銘を受けてから、ずっとファンでした。

彼が描く人々は、なかなか社会に馴染めない、繊細で優しい人たち。

それを英語ではoutsider、日本語では社会不適合者なんて言うけれど、フランス語にはそれに相応しい言葉がないのだそう。

そもそも存在に名称がなく、ぼんやりとその生きづらさを感じながら生き続ける不安を、映画として形にしているミカエル自身、『僕がそもそもoutsiderなんだよ』と話してくれた。

『アマンダと僕』ではこんな台詞で幕が開ける。

“ Elvis has left the building. “
(エルヴィスは建物を出た)

もう希望はないのだ、諦めろ。という意味だ。

絶望の淵に立ったとき、そんなふうに感じたりするだろう。悲しみやさみしさで、明日が見えなくなることもあるだろう。

けれど、本当にそうなのだろうか?
もうエルヴィスはいないのだろうか?

...いや、そもそもエルヴィスが居なくなってしまったら、我々はおしまいなのか?

人生とは?しあわせとは?

と、映画を通して一緒に考えてくれる。新作もそんな感じで相変わらず優しい。

是非とも映画館で。
作品を観たらこの対談も読んでみてくださいな。


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2023/4/30

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