風間ゆみえのインスタグラム(yumie_kazama) - 9月9日 22時01分


父の初盆には、おけい先生が付き添ってくれた。初盆法要を終えて、弟の家族ときっといるであろう父と食事をして、その後、真っ直ぐに家に帰る気分になれずにそのままおけい先生とふたりで日光へ向かった。2時間も走ればとりあえず着くからと、薄ぼけた空の下をおけい先生と、きっといるであろう父を乗せて。
私は幼い頃から飲酒運転の父の車に乗せられて良く出かけた思い出がある。父は気の赴くままに月明かりの下、上機嫌で鼻歌をうたい、棒のアイスを食べながら車をどこかへ走らせていた。今思えばコワイ。…けど、その経験はしっかりと私にも影響していて(飲酒運転はしません)あてなく出かけるのが好き。気まぐれに出かける旅が好きで、そして、施設に入った父にもよく旅しようと誘っていたけど、結局いい返事が返ってこなかった。
ずいぶんとしつこく誘ったけど、嬉しそうじゃなかったのは、足手纏いになる自分に耐え難い気持ちを抱えていたんだと思う。歩幅が、足並みがそろわないことをとても嫌がった父。
左脚をなくして、右脚までなくすと父は一気に元気がなくなった。
バリヤフリーの場所も、素晴らしい景色も、望む意識を失った父には旅なんて迷惑な話でしかなかった。美しい景色を、美味しいものを一緒に見て食べて共有したいという娘の無邪気な誘いは複雑な思いだっただろうか。父は要介護になって、一緒に暮らすことを提案するときっぱりと断られた。実際、父を受け入れることはとんでもなく大変なことになると想像ができていたから、断ってくれて良かったと思う気持ちもあった。けれど、私が食事などもケアをしていたらもう少し長生きできるだろうし、身体も良くなる可能性が高いのにと私も複雑な思いだった。
でも、父は娘に下の世話なんてされたくなくて、速足の娘がゆっくりと自分に合わせて歩くことさえも嫌で、とにかく自分でどうにもならないことに苛立ちが多かったのだと思う。月に一度病院に通っていたときには、車椅子の速度にいつも気を使っていた。ストレスになってほしくなかった。腎臓病食のお弁当も、なるべく話題にもしやすい季節のものを取り入れてほどよく華やかにして、ふたつお弁当を作って一緒に食べた。月に一度だったけど、美味しいと食べてくれるのがとても嬉しかった。

人生できることも沢山あるし、できないこと、したくないこと、されたくないことも沢山ありそれぞれなんだと学んだ。 

そんな父とのことを久しぶりに思い出しながら向かっていた日光だけど、なかなか到着しなかった。
物思いに耽っていたせい?
おけい先生のDJで盛り上がっていたせいか、ずいぶん行き過ぎていたようで、この先福島なんていう表示が出てきて、高速道路の出口でおじさんに行き先をつげて引き返した。
23時をまわり気づけば4時間30分以上走っていたわけで、ゆっくり温泉に入りたい願いは、ようやく辿り着いた源泉掛け流しの温泉がある中禅寺湖の金谷ホテルにて。

翌朝は中禅寺湖のまわりをドライブしながら近くの縁結びの滝とも呼ばれている龍頭の滝でマイナスイオン浴。
水が流れるところは気持ちがいい。

恒例のおみくじは、名前みくじというユニークなものと娘さんが柄着物を纏った世界一当たる恋みくじの2種で、もちろんどちらも。

おみくじ発表!のビデオがなかった…
おけい先生のiPhoneで撮ってたからだわ。


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2023/9/9

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