井田幸昌のインスタグラム(yukimasaida) - 10月9日 20時03分

絵を触った方がいた件ですが。
とりあえずまとめましたのでご一読ください。
昨今、撮影禁止の美術館が増えましたし、僕の展覧会は作品を間近でみてもらいたい、撮影も楽しんでもらいたいし、家族連れの方々には子供たちの思い出になったりもするのかな。
そんな思いで全室撮影OKにしましたし、子供達は無料としました。

ただ、作品を触るとなると話は別です。
鑑賞する上で、触ることが許されている作品を除いて「作品は、絶対に触ってはいけない」。
もし、この大前提を知らなかったとしたら、今後、絶対に気をつけてください。
また、今回の作品は僕がこの数年各国で展示してきたものをお借りして集め、展示させていただいているものが殆どです。
誰かの、もしくは公的な機関の所有物であり、僕が作者といえど既に僕のものではない。
僕とその所有者との信頼関係のもとお借りしてきた作品です。
軽はずみに触っていいものではないし、それをしてしまう人が増えれば今よりもさらに美術館は窮屈なものになってしまう。
海外でも、ゴッホの作品にペンキかけたりとか、悲しいニュースが沢山ありましたよね。
何かあってからでは遅いので（今回もう何かあったんだけれど）絶対に作品に触れることはやめていただきたい。

より身近に、生々しい状態をという思いから、今回は額装もせずに展示しました。
海外の美術館でもそういった展示方法をしている美術館は多くありますし、世界基準の展示を、とも思って今回のような手法をとっています。
誰かのリテラシーのない行為のせいで、撮影禁止にしなければならなくなるかもしれない、作品に寄れないように線を引かなければならなくなるかもしれない。
そういったボーダーを引かせないために、是非この気持ちを理解していただき、鑑賞いただければ嬉しく思います。
(当該者の方は既に注意喚起の連絡を入れました。
作品の持ち主の方にも連絡をし、謝罪を致しましたので、特定行為などはおやめ下さい)
僕の認識が甘かったのかなぁ。ごめんなさい。

引き続き皆様鑑賞をお楽しみいただければ幸いです。
ただ他の方のご迷惑にならぬよう最低限の配慮のもと、よろしくお願い致します。

井田幸昌

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