深澤里奈さんのインスタグラム写真 - (深澤里奈Instagram)「◯◯◯ 今月某日のこと。茶室の襖の和紙をお願いしたハタノワタルさんが、お忙しい中現場確認も兼ねて、スタッフの方と共に訪ねてくださいました。新居の中核はやはり何といっても茶室。写しではなく、しかも茶室の建築知識が乏しい私にとっては大きな挑戦でしたし、かなり長いこと悩みに悩んだ場所でもあります。やっとの思いで大枠を決めた段階で、最後まで決めきれなかったのが襖でした。その時はもう決めなくてはならない時期で、しかし自分の中でピンと来るこれだというものが思い浮かびませんでした。こうやって写真で完成状態を見ると、ああそうだよね、いいね、と思えますが、図面とサンプルしかない中で、私の想像力はとっくに限界を超えていました。そんな折、ハタノさんがたまたま現場に来られるタイミングがあり、運良く現場で相談させていただけることになったのです。茶室の壁は聚楽。アトリエの壁は左官で、それぞれサンプルはありましたが、写真後半の現場写真でお分かりいただけるように、本当にただの工事現場。素人の私にとっては何の想像もつきません。しかしハタノさんは瞬時に色々掴んでいるご様子で、中と外の和紙の色を変えようと提案してくれました。私は表裏違う色などというのは全く想像もしていなかったのですが、ハタノさんが持ってきてくれた和紙のサンプルを見て納得しました。『お茶室側の和紙はこの色にすると、とても静かな空間になると思う』とおっしゃったのが印象に残っています。静かで穏やかな茶室を想像することができ、そこでようやく霧が晴れたようにピンときました。引手や縁に関してもご提案いただいて、その日私はとても清々しい気持ちになったことを覚えています。完成した茶室で、簡単ではありましたがおもてなしをさせていただきました。良い時間。茶室が持つ力を再認識しました。これからも人をもてなし、心通わせる空間として、大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。 @hatanowataru #ハタノワタル #茶室 #和紙 #襖紙」10月23日 6時37分