野水伊織のインスタグラム(nomizuiorichan) - 11月8日 02時02分


『パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展—美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ』
こちらも科博の特別展と併せて鑑賞。

半ばシャガールの絵見たさで行ってきました。

セザンヌがキュビスムの源泉と言いつつも、
ブラックやピカソの手にかかった時点で抽象的な捉え方に変遷を遂げていて、
美術に疎い私には「セザンヌとは別物じゃないか」となりましたけれども。

様々な物を多角的に見て一つにまとめた(小学生のような言い方だな)描き方か……万華鏡みたいだなと思って観ていたのですが。

後半の展示でフェルナン・レジェ製作の『バレエ・メカニック』という映像作品があるのですが、それにはまさに万華鏡に似た演出が出てきて、
私のぼんやりした見方もあながち的外れではないのか……となるなど。

シーラ・ナ・ギグのような小像を見たり
モディリアーニの頭部像が伊藤潤二先生の描く「淵さん」に似ていたり
(同時に展示されていたモディリアーニの絵は、『バイオハウス』(87年)あたりの伊藤潤二先生の絵を彷彿とさせる)
美術は連綿と続く過去から影響を受けたりインスピレーションを得たりしているんだよなと、うんうん頷きながら観ておりましたとさ。

あとで美術の心得が少しある方に連絡してキュビスムのことを訊いてみるなどもして、満足感のある鑑賞になりました。

しかし『バレエ・メカニック』、後で調べたらマン・レイ撮影というじゃあないの。
それも相まってか随分とシュルレアリスムっぽさを感じたけど、これは結局キュビスムなのか。
芸術は難しい。

自分メモ的追記:
手法として交わるところはあるだろうけど、描く思想として
視覚で捉えたものを如何にして概念化するかのキュビスム
目には見えないけれどそこにあるものの概念を描くシュルレアリスム
ってことかな。

こちらは来年1月28日まで。

#国立西洋美術館 #キュビスム #キュビスム展 #ポンピドゥーセンター
#ピカソ #シャガール #モディリアーニ


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2023/11/8

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