佐藤友子のインスタグラム(tomokosato_hokuohkurashi) - 11月12日 20時43分
『詩と散策』。先日立ち寄った書店で一度目があったら連れて帰らないわけにはいかないような、そんな惹かれ方をした一冊。
詩人である著者によるエッセイ。そして著者がエッセイのなかで引用する詩の数々。大切にしてきた珠玉の言葉たち。
そのひとつひとつが美しくて、切実で、研ぎ澄まされていて、この一週間ちびりちびりとページを繰って読みました。
読めて、味わえて、本当によかった。。
この本の最後のページを読み終わったのと近いタイミングで、堀井美香さんがパーソナリティをつとめる「ウェンズデイ・ホリデイ」というポッドキャスト番組で精神科医・名越康文さんがゲストの回をたまたま聴きまして。
そのなかで「どうしたら他者と自分を比較しないですむか」との話題が出ました。
名越先生はどんなふうに回答するんだろう?と耳を澄ませていたら、
考え方で他者と比較しないようにがんばるのは難しく、比較が意味がないことを教えてくれる自然のなかにゆっくり身をおいたり、目黒川沿いの一本一本ちがう桜並木を眺めなら散歩したりして、比較と無縁の世界を徐々に徐々に自分の身体に沁み込ませていくしかない、というようなことをおっしゃっていて。
それをものすごく楽しそうに話されていたのも印象的で。
ちょうど『詩と散策』を読み終わった直後に聴いたものだから、自分のなかで「そうか、散歩ってそういうことだ」となにかが繋がったような感覚を覚えました。
大切ななにかを身体に沁み込ませる時間、そうだ、大事だった、と。
そう思ったら、今日は曇天だからこそ、散歩しよう、散策しようと思いたち近所をグルグルではありますが出かけてみました。
頭のなかで読んだばかりの詩を思い浮かべてみたり、落ち葉の絨毯にもこんなにもいろんな色が混じっているんだとじっくり眺めてみたりしながら歩きました。
読書も、ポッドキャストも、そして散歩も。
自分が養われるような、束の間ですが、良き時間でした。
それにしても曇天の散歩。
なにを切り取っても、写しても、眺めても、どこも眩しさがなくてそれがなんかよかったなぁ。
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2023/11/12