笠井信輔のインスタグラム(shinsuke.kasai) - 11月15日 21時01分


ゴジラ− 1.0出演裏話❶声の出演編

もう「ゴジラ− 1.0」ご覧になりましたか?

ほんと素晴らしい傑作ですよね
私はもう3回、観ました ^_^

こちら初日舞台挨拶
本番3分前、キャストの皆さんの様子です

そう、私も、言ってみればキャストの1人であります

鑑賞した皆さんからは、 
「どこに出てましたか?」
との質問をよく受けています

確かに中々わかりにくいんです

クレジットには「声の出演」として出していただいてます

声だけでなくエキストラシーンもあるのです

今回は、まず声の出演シーンの裏話を

物語の中盤、神木隆之介くんが家にいるときに
ラジオのニュース速報が流れてきます

「臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。」

これ私なんです

わかりにくい!

というのは
今のニュースアナウンサーは、腹式呼吸で低いトーンで深い息の中で話をするのが良いとされています

ですから、ニュースアナウンサーになるとどんどん声の調子が落ち着いていきます

ところが、終戦直後のアナウンサーはむしろ、のど声で高いトーンで平板化した喋りなのです

そこで自ら声質を変えてやっています

そこに昔のスピーカーから出てくるように聞こえるエフェクトをかけているので、ほんとにわかりにくいんです

オファーを受けたときにはほんとに嬉しかったです

マネージャーからメールで
「笠井さん、東宝から出演依頼が来ています」と連絡がありました

すると、そこに書かれていたのは

「東宝、大怪獣映画、出演のお願い」

ゴジラの「ゴ」のじも
当時、製作者や俳優の間で使っていた
この映画の裏タイトル
「G 30」や「G」でもない

「大怪獣映画」(笑)

しかし、私はもうほんと嬉しかった

「これは新しい国産ゴジラ映画であるっ‼️」とすぐにピンときたからです

これが実現すれば、ゴジラ映画
6本目の出演となります

事務所には、
「万難を排して、この仕事を受けます」
「ただでもやります」

と、お願いしました(笑)

さて、当日、1年8ヶ月前の
2022年3月15日

もうワクワクで大変でした

事前に台本丸々1冊いただいておりました

ものすごい特権です

しかし、私は読みませんでした

台本でネタバレなんて絶対嫌です

私はラジオアナウンサーなので
物語の展開に合わせた役作りは全く必要ありません!

そのセリフだけ分かっていればいいんです(笑)  

だから他のページは一切開きませんでした

ただ、神木隆之介くんと浜辺美波ちゃんが主役だと言うことに
2年近く前、衝撃を受けました

どういう話なんだろう?

収録が始まりました
大きなスタジオにぽつんと1人

自分では結構うまくやったつもりだったんですが

監督から指示が入りました

「もうちょっと感情を込めて欲しい」

【テイク2】

「もうちょっと危機を煽って欲しい」

結構うまくやったつもりですが
どれぐらい危機が迫っているのか
このシーンが映画の流れの中で
どのあたりか全くわかっていないので(台本読んでないからね)
当時のリアルなラジオアナウンサーを再現するだけではダメなのでした

で、ちょっとアクセル踏んだところ

【テイク3】

「もう少しゆっくり喋って欲しい」

意外と大変!

結局4回か5回やったでしょうか
やっとオッケーが出て

ほっと一安心です

完成はまだまだ先
どんなゴジラ映画になるのか?

こんなにも素晴らしい映画なるとは、その時は想像できていませんでした

そして、帰り際
私はスタッフに言いました

「エキストラシーンまだ残っていないのですか?」

「もしまだ残ってるんでしたらぜひ参加させてください。映らなくても結構です」

「ただでもやります‼️」(笑)

ここぞとばかりにお願いしました

でもね、正直言って

ゴジラに襲われるエキストラ
ゴジラから逃げるエキストラ

それこそがゴジラファンの憧れ醍醐味なのです

そして、それから5ヶ後、私のエキストラシーンが始まリました

続く…


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2023/11/15

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