犬童一心さんのインスタグラム写真 - (犬童一心Instagram)「【7日間ブックカバーチャレンジ】 #bookcoverchallenge 「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」田邊園子  御殿場の家に置かれた、本の中から、お風呂でいつも読んでいるものを紹介している。 昨日は、この本を読んでおりました。  これは、いつか読まなくてはと思いつつ、置きっ放しになって読んでいなかった本。  先日、ぴあが今年から始めた「大島渚賞」の授賞式に行った。 小田香監督の「セノーテ」が受賞作品。メキシコのユカタン半島の洞窟内にある泉セノーテについてのドキュメンタリーと聞きとても見たくなった。 最近、植物や、石や、水に惹かれ、老け込む一方の私には堪らない映画ではと思えたのだ。しかも選んだのが坂本龍一と黒沢清なのだから、きっと偏った楽しめる一品だろうと予感、まさにそうでした。 スタン・ブラッケージや、ジョナス・メカスを21世紀に再生したような新鮮な映像体験ができました。 そこで、坂本龍一が自分が推薦した若い小田監督と礼節と情熱を持って話している姿を見ていて、そうだ、お父さんは戦後の純文学の新人を数多く見出した名編集者、坂本一亀だったよな、本買ったまま読んでいないよなと思いだしたのでした。  父の足跡を残して欲しいという坂本龍一の希望のもと、坂本一亀の助手を長く務めた編集者によって書かれた本ですが、2002年、一亀が亡くなる直前に目を通し、細かいダメ出しをして、生きているうちは出さないようにという指示のもと亡くなった翌年に刊行されました。 高橋和巳、野間宏、椎名麟三、水上勉、埴谷雄高、三島由紀夫、大江健三郎、など、戦後純文学の創世記がオールスターキャストで語られます。小田実の大ベストセラー「何でも見てやろう」も坂本一亀の仕事。  編集者、映画だったら、プロデューサー? そういった伴走者が優秀で心のこもった仕事をしてこそ有力な新人が発見され、育ち、名作が生まれてくることがとても実感できます。  編集者たるものサラリーマンであるな、作家と同じように全身全霊で作品に臨むことを常に徹底し、部下にも望んだ、坂本の厄介者、野蛮な部分も、というか、そこがしっかり描かれます。戦争で生き残った人間が、選びとったやるべきことに全てを捧げる姿。 徹夜の連続、休み無しは当たり前の日々。でなければできないことがここには書かれています。今や、馬鹿にされ、疎まれ、ありえないとされる連続。輝いてるけどね。 やっぱり、創世記は面白いなあ。  今回、7冊みんな、昭和の業界、最早ありえないコンプライアンス無視の面白さに満ちた本ばかりになってしまいました。  新人発掘に生涯を捧げたような人の息子が、「大島渚賞」の審査委員長なんだから、この賞には大きな期待、希望が。 これで7冊目、モデルで女優の林田岬優さんからのバトンを果たしました。 林田さん、読んだ? 読んでよね。 −−−−−−−−−−−−−−−−− 7日間のブックカバーチャレンジとは、 読書文化の普及に貢献するための企画です。 参加方法は、 「1日1回、7日間に渡って好きな本を紹介する。」 本についての説明は無しで、表紙だけの画像をアップし(ストーリーでもok)、それを毎日1人の友達へ繋げていく企画です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−」5月10日 19時17分 - isshininudo

犬童一心のインスタグラム(isshininudo) - 5月10日 19時17分


【7日間ブックカバーチャレンジ】 #bookcoverchallenge
「伝説の編集者 坂本一亀とその時代」田邊園子
御殿場の家に置かれた、本の中から、お風呂でいつも読んでいるものを紹介している。
昨日は、この本を読んでおりました。
これは、いつか読まなくてはと思いつつ、置きっ放しになって読んでいなかった本。
先日、ぴあが今年から始めた「大島渚賞」の授賞式に行った。
小田香監督の「セノーテ」が受賞作品。メキシコのユカタン半島の洞窟内にある泉セノーテについてのドキュメンタリーと聞きとても見たくなった。
最近、植物や、石や、水に惹かれ、老け込む一方の私には堪らない映画ではと思えたのだ。しかも選んだのが坂本龍一と黒沢清なのだから、きっと偏った楽しめる一品だろうと予感、まさにそうでした。
スタン・ブラッケージや、ジョナス・メカスを21世紀に再生したような新鮮な映像体験ができました。
そこで、坂本龍一が自分が推薦した若い小田監督と礼節と情熱を持って話している姿を見ていて、そうだ、お父さんは戦後の純文学の新人を数多く見出した名編集者、坂本一亀だったよな、本買ったまま読んでいないよなと思いだしたのでした。
父の足跡を残して欲しいという坂本龍一の希望のもと、坂本一亀の助手を長く務めた編集者によって書かれた本ですが、2002年、一亀が亡くなる直前に目を通し、細かいダメ出しをして、生きているうちは出さないようにという指示のもと亡くなった翌年に刊行されました。
高橋和巳、野間宏、椎名麟三、水上勉、埴谷雄高、三島由紀夫、大江健三郎、など、戦後純文学の創世記がオールスターキャストで語られます。小田実の大ベストセラー「何でも見てやろう」も坂本一亀の仕事。
編集者、映画だったら、プロデューサー? そういった伴走者が優秀で心のこもった仕事をしてこそ有力な新人が発見され、育ち、名作が生まれてくることがとても実感できます。
編集者たるものサラリーマンであるな、作家と同じように全身全霊で作品に臨むことを常に徹底し、部下にも望んだ、坂本の厄介者、野蛮な部分も、というか、そこがしっかり描かれます。戦争で生き残った人間が、選びとったやるべきことに全てを捧げる姿。
徹夜の連続、休み無しは当たり前の日々。でなければできないことがここには書かれています。今や、馬鹿にされ、疎まれ、ありえないとされる連続。輝いてるけどね。
やっぱり、創世記は面白いなあ。
今回、7冊みんな、昭和の業界、最早ありえないコンプライアンス無視の面白さに満ちた本ばかりになってしまいました。
新人発掘に生涯を捧げたような人の息子が、「大島渚賞」の審査委員長なんだから、この賞には大きな期待、希望が。 これで7冊目、モデルで女優の林田岬優さんからのバトンを果たしました。
林田さん、読んだ? 読んでよね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−
7日間のブックカバーチャレンジとは、
読書文化の普及に貢献するための企画です。
参加方法は、
「1日1回、7日間に渡って好きな本を紹介する。」
本についての説明は無しで、表紙だけの画像をアップし(ストーリーでもok)、それを毎日1人の友達へ繋げていく企画です。
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2020/5/10

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