佐藤友子のインスタグラム(tomokosato_hokuohkurashi) - 12月28日 15時37分
少し前の、ある雨の休日のこと。
その1週間は重めのミーティングが続いて、なかなかにヘロヘロな状態で休日を迎えました。
それでも伸びた髪の毛を切りに行かなければと長年通っている近所の美容院を予約し、自分を奮い立たせるように自宅を出発しました。「今日はもう絶対にヘッドスパもつけるんだ」と心に決めながら。
美容院に向かう道のりの途中、ある「傘」が目に留まりました。
その「傘」は雨色のいつもよりどんよりとした街に、明るい色を添えていました。
そしてその「傘」はクルクルと回っていました。持ち主が、さす傘をクルクルと回しながら歩いていたのでした。だからこそわたしの目にも飛びこんできたのだと思います。
さらに視力を凝らしてよく見ると、なんとこの傘は私たちの店で販売しているオリジナルの折りたたみ傘でした。
どんよりとした街をどんよりとした気持ちで歩いていたわたしは、この光景が大袈裟でなく「この先もずっと忘れないだろう」と感じるものとして心に刻まれました。
当店でしか販売していないオリジナルの傘ですから、あの傘を雨の日にクルクルと回しながら歩いていらっしゃった方はきっとお客さまの一人であるはず。
ここからは都合が良いかもしれない勝手な仮説となりますが、そのお客さまがどんよりしがちな天気の中でも、あの「傘」をさしていることで少しでも華やいだ気持ちで歩いてくださっていたのならすごく嬉しいな。そう思いました。
クルクルと傘を回して歩いている姿に、ありがたくそう解釈をさせてもらって静かに元気をもらいました。
今年2020年は世界的な規模で大きな変化に直面し、当店をいつも利用してくださっている方にとっても様々な対応や調整を必要とする大変な一年だったと思います。
わたし個人にとっても非常にチャレンジな一年でしたし、これまでの平時では気づけなかったことや学ばせられることが数えきれない量でありました。
そんな日々の中で確実に支えになっていたのが、上にも書いたようなシーンのひとつひとつです。
街なかで私たちの商品を使ってくださっているお客さまを見かける奇跡はしょっちゅうあることではないですが、その代わりにお客さまからいただくメール、アンケートへの回答やラジオへのお便り、SNSにシェアされているお声や写真を隅々まで読ませていただくことで、どんな時でも「次はどんなことで楽しんでいただけるかな。喜んでいただけるかな」と考えることを止めずにすんだと感じています。
今年に限らず、毎年一年の終わりに同じようなことを書いている気もしますが、それでもやっぱり今年もお伝えしたいことは同じのようです。
お客さまの存在や反応に支えられています。本当にありがとうございます。
そして今年は特に「お互いに本当におつかれさまでした」とも書きたいです。
年末年始のお休みが取れる方、そうでない方。長めのお休みがある方、例年通りな方。様々いらっしゃるかと思いますが、少しでも一年間奮闘した自分や周囲の大切な人に「おつかれさまでした」と労うことのできるゆったりとした時間がありますように。
来年も年明け早々から、様々な企画や新商品のお知らせを予定しております。
先日情報公開となったばかりの映画『青葉家のテーブル』についても追加情報をお届けしてまいります。
2021年の「北欧、暮らしの道具店」もどうか楽しみにしていてください。
今年も一年間ありがとうございました。皆さまもどうぞ良いお年をお迎えください。
2020年12月28日
北欧、暮らしの道具店
店長 佐藤友子
#長文お付き合いいただきありがとうございました😌
#佐藤の気まぐれ日記
#北欧暮らしの道具店
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