雪浦聖子のインスタグラム(sneeuw_y) - 6月22日 00時43分

我が家のテレビのゴールデンタイムは遅めの朝。夫とは夜ご飯はたいてい時間があわないから、朝ごはんを一緒に食べながらテレビを観る。
日曜日は新日曜美術館。
先々週の放送で永青文庫でやっている細川家に伝わる茶器の展示が紹介されてて、その中ちらっと映った本が気になって、先週末観に行った。

目的地のだいぶ手前から楽しくて、見たかった坂とか、カラーリングがすごいおうちとか登場して、もう十二分に盛り上がったところでたどり着いた永青文庫がまたたすごかった。庭側から入ると、石の丸い門ごしに建物が見えて、建物はきれいなブルーを使った洋館。周りに生えてる木が落とす影すら綺麗。
立派なお屋敷と思うけれど、事務所として遣われてた建物らしい。「事務所」。

庭も完璧に綺麗で、ちょっと富の偏りがすごすぎるだろうーと思うけれど、その富で美術品を買い集めてこうして後世に残しているので、富が有効につかわれているとも言える…。

そしてお目当ての本はやっぱり素晴らしかった。「茶入茶碗写真帖」。
細川家で保管されている茶器が図鑑のように載せられているのだけれど、柄や質案がすごくリアルに再現されていて、それでいてパースがなんだかちょっとおかしくて、そこがワイズベッカーみたいでもありまたよい。絵は厚紙に描かれていてそれが丁寧に切り取られて、本の本体に貼り付けられている。
周りの人は茶器を見てたけれど、私はこの本とこの本の元になった茶器ばかりみてぐるぐる。
観に来れてよかった。
美術館で売ってる雑誌には、茶入茶碗写真帖全ページが収録されててそれもまた嬉しい。

前から気になっていた塔屋さんにいけて、20年くらいまえに挙式した東京カテドラルも見れて、大変良い散歩。
高校が茗荷谷にあってわりと近かったのに全然来たことなかった。
当時はなんで定期の範囲に渋谷と原宿がないんだと嘆いてたけれど、ちょっと歩くとなかなか楽しかったのだよ、30年くらい前の私。

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