平野紗季子さんのインスタグラム写真 - (平野紗季子Instagram)「旅の取材って本当にたくさん食べるので胃薬を持ってかないってことはありえないんだけど、こないだの韓国に限っては未開封のまま持ち帰った。軽やかな出汁、キムチや醬といった発酵食品、根っこから新芽まで大量の野菜で成り立つ韓国料理は驚くほど体に負荷をかけない。食堂ではおいしさと健やかさの両立が当たり前のように見受けられ、食堂のオモニも「韓国料理は太らないよ。食べれば食べるほど健康になる」とか「これを食べたら医者いらずだからね」と笑ってキムチやスープを差し出してくれる。元気でいてね。言葉はなくともそんな願いを、私は彼女たちから受け取っていた。別にそこまでいちいち思っていないかもしれない。でも、彼女たちが日々キムチを仕込み、野菜の下拵えを丹念にこなし、出汁をじっくり取って、スッカラを磨く。その一つ一つの仕事の中に、自身が意識するしないに関わらず、食べる人への小さな祈りが自然と忍び込むのではないか。ソウルの食堂でごはんを食べていて、心まで潤っていくように感じられたのは、味だけのせいではないのだろう。またここでごはんが食べたい。いろんなことがしんどくなったら、またエゴマの香るあの街に、フラッと出かけたいと思っている🌿 @popeye_magazine_official」7月20日 19時10分