笠井信輔のインスタグラム(shinsuke.kasai) - 12月2日 06時36分


「ゴジラ−1.0」出演裏話❷

「臨時ニュースを申し上げます」

「ゴジラ− 1.0」で銀座にゴジラが迫っていると言うラジオニュースアナウンサーの声の収録をしたのが去年の3月

その時、監督やスタッフに
「ぜひエキストラ出演もさせてください」
「ただでもやります(笑)」

と、直接お願いをして
クランクアップ直前に、何とか出演させていただけることになりました

ファン、マニアとしては
こんな幸せはありません

去年の6月
大興奮で、東宝撮影所へ
控え室まである!

秘密の撮影なので、ゴジラのかわりに
「NO.30」とコードネームが!

「衣装合わせをしてください」
もうその言葉だけで興奮です

「爆風を浴びる男」(笑)

「次はメイクをお願いします」

なんですと!

エキストラなのにメイクまで

昭和っぽく髪を整えて
スタジオへ

さらに
なんですと!

ヘアメイクしたのに、ヘルメットかぶるんだ(笑)

そりゃゴジラと闘おうとする甲板員の1人ですからね

あのメイクは何だったんだろうか?

すると飯田基祐(きすけ)さんが

別の甲板シーンに出演される山崎組常連の俳優さんです

そして、いよいよ私達の出番

風を巻き起こす、扇風機が用意されていました

「これじゃないんですよ」
と、スタッフ

大きな扇風機の倍以上はあるかと言うような巨大扇風機が搬入されてきました

『これは、「ハリケーン」と言って撮影に使う1番大きな暴風装置なんです』

聞けば、私たちはクライマックスでゴジラの放射熱線による大爆発の爆風を浴びる船の甲板員なので、普通の扇風機では表現できないんだそうです

確かに大きい!
よりワクワクしてきました

用意スタート!

ものすごい爆風です
吹き飛ばされそうな体をしっかり堪えに堪えました

「オーケー!」

本当に至福の体験とはこのことです

そして、いよいよ完成した本編を観て

みたび
なんですと!

私の出演シーンは1.5秒

初号試写のときには、どれが自分だかわかりませんでした(笑)
エキストラだからね

3回目の鑑賞でようやく
大爆発の後、甲板の1番前で暴風に耐えている男
「これが俺だ!」とわかったのです(笑)

その驚きと言うのは、出演シーンが短かったからではありません

このシーンに「ハリケーン」を使うと言う必要があったのかと言う驚きです

後日、山崎さんに会ったときにそのことを聞きました

「CGで処理すれば、爆風の感じは出たのではないか?」と

「笠井さん、あのハリケーンがあったから、あの表情になるんですよ。あれはお芝居では無理。」

そこに、VFXの第一人者でありながら、なぜ山崎さんが優秀な監督さんでもあるのかと言う本質を見た気がしました

わずか1.5秒で、エキストラシーンでも巨大扇風機を使う

ゴジラと対峙した機雷掃海艇の
ゴジラ史上に残る大傑作シーンは、全て本当の海の上

その本物指向の監督が、ここぞと言う時にVFXを使う
だから、「ゴジラ− 1.0」は、大迫力で怖くて、そして泣けるのです

本当に良い体験をさせてもらいました

今週末、ご覧になる皆さん
よかったら探してみて下さいね

あ、無理には、いいです


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