笠井信輔さんのインスタグラム写真 - (笠井信輔Instagram)「松本白鸚さんの「ラマンチャの男」のファイナル公演に行ってきましたもう最高でした。ほんとによかった。泣けて泣けて仕方がなかった素晴らしかったです初演は56年前、白鸚さんが27歳の時ですそこから、セルバンテスを演じ続けて、現在、白鸚さんは80歳森光子さんの「放浪記」と並んで演劇界の奇跡ではないでしょうか？ほとんど出ずっぱりの舞台 2時間40分を見事に演じきっています一つ一つのセリフの含蓄がますます深い「一番良くない事はあるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき人生のために闘わないことだ」セルバンテスの強く静かな語り口刺さりました！カーテンコールで出ていらしたときに白鸚さんが足がおぼつかない感じで余計に感動してしまいました白鸚さんは、本当に、ここまで闘ってこられたのだなと、感銘を受けました「奇跡」と書きましたが、実は挑戦と努力の結果が今の「ラマンチャの男」なのですセルバンテスの生き様と白鸚さんの生き方が重なりますだからこそより感動できるのです 60歳になったばかりの私の人生もここからなんだなと、肩を押してもらえましたこれまで劇場は、帝国劇場や日生劇場が多かったのですが今回は、横須賀芸術劇場！汐入駅めちゃくちゃ遠かったです(笑) でも遠さなんて関係ありません実は、ファイナル公演は、去年、日生劇場で行われていましたところが、カンパニーにコロナが蔓延したためわずか7回で公演は打ち切りになってしまったのです席を確保していたんですが、私も観ることができませんでした東宝の知り合いには「こんな形でラマンチャを終わらせていいのか！」と訴えましたもちろん、その方も「いいはずがない！」と、強く話してましたそれが、わずか1年で実現したのです白鸚さんの最後のドンキホーテを目に焼き付けないわけにはいきません。松たか子さん、駒田一さん、今考えられる最高のキャストですお芝居は、もちろん歌も素晴らしかったです。 ♪ご主人さまのことが好きなのさ♪ とサンチョは歌うのですが、駒田さん自身が、白鸚さんの家来役であることに真の幸せを感じている心情がにじみでているので、とても共感するのですドン・キホーテ=セルバンテスに肩を貸す駒田さんと松さん、2人を見たときに駒田さんが、松本幸四郎さんに思えましたそう考えると、また涙が出てきてしまいました俳優一家のこれからを見ているような気がしました放浪記を見た時も、森光子さんはどんどん最終場面が良くなっていくんです放浪者（イラスト）実年齢に近づいていくのでラマンチャもそうでした白鸚さん、ラストシーンで何とも言えないお芝居になってくるのですそれは白鸚さん以外では出せない佇まいだと思いました会場で映画プロデューサーのニックさんにお会いしましたこの方、白鸚さんの大ファンで「ラマンチャの男」マニアとして、超有名な方ラマンチャの男公演を5回、10回ではなく、全公演見る‼️方なのです小学生の時に、この芝居を初もて観て映画プロデューサーの仕事に就くなんて、セルバンテスと一緒「夢大き男」なんですね(笑) 今回の横須賀公演も全公演を見るそうですすごい！幕間に、しばし2人でラマンチャ談義に花を咲かせましたと言うのも、私もラマンチャ歴が古いのです最初に見たのは1980年私が、高校2年生の時でした 43年前です当時、東宝演劇部のプロデューサーだった伯父の安達隆夫に、無料券をもらったのですその時は何が何だかわかりませんでした単に、照明も中身も暗い気がふれたおじさんの妄想が続くつまらないミュージカルと言うだけ(笑) それが4回目だったでしょうか40歳を超えて見たときに初めて涙しましたその時、ようやく自分もこのミュージカルに追いつくことができたと感銘を受けましたロングランミュージカルの良さはそこにあると思います自分の人生もラマンチャと共に歩んでいたのです今回は8回目位の鑑賞ですすばらしい体験をさせて貰いましたメインナンバーは「見果てぬ夢」何度聞いてもほんとに素晴らしい低く響く白鸚さんの「見果てぬ夢」がもう聞けなくなるかと思うと寂しいですが、仕方ありません本当に感動しましたカーテンコール、白鸚さんがさがるまで、駒田さんだけ、膝をついて待ってますそれが本当に美しかったその時、駒田さんが泣いていたのを私は見逃しませんでした今回は最後まで、無事上演が叶うことを祈ってますそして白鸚さん、本当に本当にお疲れ様でした感動をありがとうございました【写真提供　東宝演劇部】」4月17日 1時52分