田中知之のインスタグラム(tomoyukitanaka) - 9月29日 15時20分

高原啓君とはミラノやパリに何度も一緒に行ってショーやパーティをいくつもやった。この時のショーでは、ルーマニア出身のピアニストであるオイゲン・キケロがジャズでアレンジしたカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ の「Solfeggio in C Minor」を更にエディットして全編に使った。特効で雪を降らせたエンディングと、曲の尺がピタリと合い、最後に高原君が意気揚々と登場する最高のフィナーレとなった。アフターショーではダンサーのATSUSHIが登場。彼の肩をポンと叩く高原君の仕草もカッコ良かった。

今日、そんな高原君の人生のフィナーレに立ち会ってきた。彼を見送る間、私の頭の中ではずっとオイゲン・キケロのピアノが鳴っていた。志半ばで無念ではあっただろうが、最後までカッコ良く、気貴く、優しい男だった。

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